スズメ、拾っちゃった

道に落ちた小さな命を、再び大空に帰すために、お医者さんから聞いた話や私の経験をお伝えさせてもらいます。「私流」ご容赦ください。

スズメが落ちている!....はじめにやる事....

野鳥を捕まえたり飼育することは、法律で禁止されています!

野鳥を捕まえたり飼育することは、法律で禁止されています!

 

とはいえ、目の前にある小さな命が、助けを求めていたら…手を差し伸べてしまうのが人情というもの…

 

このブログでは、雛が元気になって一日も早く自然に帰れるように、今まで私がお医者さんから伺った話や、経験をお伝えします。

 

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(11月の朝)

 

落ちている雛が

目も開いていない羽根も生えていない雛の場合は、上の方に巣があるはずなので、返せる場合はそっと返して様子を見ましょう。

「自然のものは自然の掟で、弱者には死あるのみ!」と言われても、人として弱い命には手を差し伸べてしまうもの。

拾ってきてしまったものは「1日も早く元気にして、大空を自由に飛び回れるように」してあげたいものです!

 

巣立ち雛(羽根が生えてモフモフ。親鳥よりも色が薄くて、尾羽が短かい)

の場合は、近くに親鳥や兄弟がいて、「チュンチュン」とやかましく励ましのエールを送っているはずです!

 

普通は、巣立ち雛は上手く飛べませんが、人間が近づくと必死で走って羽ばたきながら逃げていきます。

動ける雛は、追わずに見守ってあげてください。

もしも動けず人間に拾われてしまう状態の場合は、かなり衰弱が進んでいると思われます。

 

野鳥は病気を持っている可能性があるので、素手で触るのはやめましょう。

たとえ動けない鳥でも、捕まえると翼をバタつかせたり噛み付いたりしてきます。

暴れる事で、翼や眼や脚を痛めてしまうこともあるので、タオルをかけて掴みます。

顔には必ずタオルをかけてください!(視界を遮ることで、おとなしくなります。)

 

【強制給餌】

タオルで掴んでいる間に、できれば砂糖水を飲ませてみます。

甘い果物くらいの濃さの砂糖水。

初めは怯えていて口を開けないので、クチバシの上に一滴置きます。

クチバシを伝った雫を舐めます。

 

数滴舐めただけで元気になる場合もあります。

元気になったらなるべく早く親元に返してあげましょう。

 

【簡易巣箱】

周りの景色が見えない小さなダンボール箱などに、空気取りの穴をたくさん開ける。

箱の隅に湯たんぽ(ペットボトルにお湯を入れて布巾で包んむ)を置く。

ティッシュペーパーをクシャクシャにして敷き詰める。

割り箸などで止まり木を作る。

 

温度管理が一番大切です。

湯たんぽを底全面に置いてしまうと、暑くても逃げ場がなく熱中症になる恐れがあります。

ダンボールの一辺だけに置いてください。

使い捨てカイロは、酸素を消費して熱を作るので、ダンボールの中に入れてはいけません。

 

止まり木は必ず入れてください。

物に止まらず箱底での暮らしが長引くと、脚の握力が無くなってしまいます。

 

怯えを取り除くためには、周りの景色が見えないようにするのが一番です。

「暗くて可愛そう」と思わず、落ち着くまでは真っ暗な箱で過ごさせてください。

 

ティッシュペーパーをクシャクシャにして入れるのは、フンの掃除をしやすくなるためです。

汚れたティッシュだけ取り除いて、入れ替えていくことができます。

タオルは、誤って糸を飲み込んでしまうと消化器が破れてしまうので、ティッシュやキッチンペーパーをお勧めします。

 

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(風が強い1月の夕方)
 

次回は、餌についてお話しします。

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